ソロキャンプが続く理由 ― 一人になることで、また前に進むために ―
この記事が、今年最後の投稿になる予定です。
年末になると、いつもより少しだけ立ち止まって、今年を振り返りたくなる。そんなタイミングで「なぜソロキャンプが続いているのか」を言葉にして残しておきます。
普段の自分は、いつも誰かと一緒にいる

普段の生活を振り返ると、ほとんどの時間を誰かと過ごしている。
仕事では段取りを考え、人と会い、話し、決めて、動かす。ありがたいことに関わる人は増え、考えることも増えた。
家庭でも、役割があり、責任があり、日常がある。
気づけば「一人でいる時間」は、意識しないと作れないものになっていた。
だからといって、人と一緒にいるのが嫌いなわけではない。むしろ好きだと思う。
ただ、ずっと外に向いたままでいると、自分の中の声が聞こえなくなっていく感覚がある。
あえて週末に、ソロキャンプへ行く理由

週末にぽっかり時間が空いたとき、誰かを誘うよりも、あえて一人でキャンプに行きたくなる。
それは逃げでも、現実から離れたいわけでもない。「一人になる時間」を意識的に取りに行っているだけだ。
ソロキャンプに行くと、やることは驚くほど単純になる。
テントを張って、火を起こして、湯を沸かして、飯を食う。
それだけなのに、頭の中が少しずつ整っていく。
キャンプ場でも、考えているのは仕事や家庭のこと

正直に言えば、キャンプに行ったからといって、仕事のことを考えなくなるわけじゃない。
家庭のことも、来年のことも、普通に頭をよぎる。
でも不思議なことに、同じことを考えているのに、家や職場で考えるのとは少し違う。
焚き火の火を眺めながら、雨音や風の音を聞きながら考えていると、「答えを出さなきゃ」という焦りが薄れていく。
結論を急がなくていい時間。
ただ考えて、立ち止まって、また考える。
その余白が、気持ちを楽にしてくれる。
一人の時間は、自分を取り戻すためのメンテナンス

ソロキャンプは、何かを忘れるための時間じゃない。
むしろ、自分の中にあるものを拾い集める時間だと思っている。
何に疲れていて、何を大事にしたくて、何を後回しにしているのか。
すべてが解決するわけじゃないけれど、輪郭が見えるだけで、人はまた動ける。
帰り道、気分が少し軽くなっていることが多い。
問題は残っているし、現実は変わらない。
それでも「また頑張ろう」と思える状態に戻れている。
年末に、あらためて思うこと

年末になると、自然と一年を振り返る。
仕事も家庭も趣味も、どれも手を抜いたつもりはないし、よく動いた一年だったと思う。
だからこそ、一人になる時間を大事にしてきたことは、間違っていなかったと思える。
走り続けるためには、立ち止まる場所が必要だ。
ソロキャンプは、自分にとってその場所だった。
来年も、また一人で泊まりに行く

来年も、きっとソロキャンプに行く。
状況は変わるかもしれないし、装備も考え方も少しずつ変わっていくと思う。
それでも、一人で火を起こして、一人で飯を食って、一人で考える時間は、これからも必要なんだと思う。
ソロキャンプは「一人が好きだから行く」わけじゃない。
人と関わり続けるために、一人になる時間を取りに行っている。
今年最後の記事として、そんなことをあらためて書き残しておきたかった。
また来年も、ちゃんと考えて、ちゃんと休んで、ちゃんと前に進んでいけたらいい。



