3月1日。
天気がいい。暖かい。
バイクに乗るには最高の一日。
……のはずなんだけど、花粉症持ちにとっては、これがなかなか素直に喜べない。
春の空気って、本当なら一番気持ちいい。
寒い冬が終わって、ようやくバイクで走るのが楽しくなる季節。
でもその一方で、花粉症ライダーにとっては、まさに試練の始まりでもある。
今日はそんな、バイク乗りの花粉症対策について、実際に試してみた話を書いてみます。
まずは失敗談。軽い気持ちで走りに出たら30分で後悔した
きっかけは前日の2月28日。
この日も天気がよくて、「ちょっと近所を走るにはちょうどいいな」と軽い気持ちで出かけた。
いつものジェットヘルにサングラス。
革ジャンを着て、ウルトラエボで出発。
気温もそこそこ上がっていて、走り出した瞬間はかなり気持ちよかった。
春ってやっぱりいいな、と思ったのも束の間。
30分も経たないうちに、もう後悔していた。
目は痒い。
鼻水は止まらない。
走っていても全然気持ちよくない。
「これは無理だ」
そう思って、そのまま速攻で引き返した。
せっかく天気がいいのに、花粉のせいで走ること自体が苦行になる。
春のツーリングって、本来なら最高の季節のはずなのに、花粉症持ちには本当に厳しい。

春の空気は気持ちいい。
でも花粉症持ちには、その気持ちよさにたどり着くまでが長い。
翌日は、ちゃんと対策して出かけてみることにした
そして翌日、3月1日。
今日も天気がいい。しかも気温は20度超え予報。
前日の失敗を踏まえて、「今日はちゃんと対策してから出よう」と決めた。
まず、ヘルメットはフルフェイス。
通気孔は全部クローズ。
とにかく花粉をヘルメット内に入れない方向でいく。
さらにマスク着用。
顔まわりの隙間をできるだけ減らす。
鼻には「アレルシャット」の軟膏タイプ。
これを鼻の中にたっぷり塗り込んで、物理的に花粉をブロックする。
加えて、スプレータイプのIHADA。
顔全体に吹きかけて、さらにヘルメットの内側にもスプレー。
ここまでやれば、さすがに昨日よりはだいぶマシなはず。
正直、ここまでやるとだいぶ重装備感はある。
でも春のツーリングを楽しむには、もはや背に腹は代えられない。
- フルフェイスヘルメット
- 通気孔はすべてクローズ
- マスク着用
- アレルシャットを鼻の中へ
- IHADAスプレーを顔とヘルメット内に使用
行き先は、愛知県田原市「とんかつやまと」
せっかくちゃんと対策するなら、軽く近所じゃもったいない。
行き先は、愛知県田原市にある とんかつやまと に決めた。
自宅からだいたい3時間半〜4時間かな。
国道257号をひたすら南下していくルート。
途中、山の中を抜ける区間もあって、普通に考えれば花粉の気配しかしない。
でも、今回はしっかり対策している。
実際に走り出してみると、昨日とは全然違った。
もちろん完全ノーダメージとはいかない。
でも、少なくとも「もう帰りたい」と思うような状態にはならない。
ヘルメットの中にいる限りは、かなり快適だった。
これ、想像以上に大きい。
フルフェイス+マスク+鼻ブロック+IHADA。
見た目はだいぶ完全防備だけど、効果はちゃんとある。
問題は、休憩でヘルメットを脱いだ時だった
走行中はかなり快適。
ただ、問題はやっぱり休憩。
途中で道の駅に寄ってヘルメットを脱ぐと、途端に鼻がダラダラしてくる。
走ってる時はシャットアウトできていても、外に出ればそこは普通に花粉の世界。
結局、「休憩するとそのぶんしんどい」という結論になって、今回はかなり休憩少なめで走り続けることになった。
これはちょっと極端かもしれないけど、花粉シーズンのツーリングでは一つの現実だと思う。
景色をゆっくり見るとか、外でのんびりコーヒーを飲むとか、そういう“春ツーリングらしい楽しみ”は、花粉症持ちには少しハードルが高い。

ヘルメットの中は快適。でも外に出た瞬間、ちゃんと花粉の世界に戻される。
ご褒美は、やっぱり「やまと」のジャンボとんかつ
田原に着いてのお楽しみは、もちろん とんかつやまと。

頼んだのは「ご褒美豚のジャンボとんかつ」。
毎回思うけど、ここのとんかつは本当にうまい。
あれだけ分厚いのに柔らかい。
食べ応えがあるのに、ちゃんとおいしい。

「ジャンボはちょっとやりすぎかな」と思いながら、結局毎回頼んでしまう。
そして毎回、食後に「やっぱり食べすぎたな」と少し後悔する(笑)
でも、ここまで走ってきて食べるとんかつは、やっぱり特別。
ツーリングの途中にちゃんと“目的地のご褒美”があると、走る理由がさらに強くなる。
帰りは友人宅経由で、高速をだらだらと
帰りは友人宅へ少し寄り道。
ついゆっくりしすぎてしまって、「これは暗くなる前に帰らないと」とその後は高速へ。
ウルトラエボは高速走行そのものは安定していて、やっぱりこういう移動は得意。
ただ、いかんせんエンジンが古い。
速く走るバイクではないので、制限速度でだらだら流す感じになる。
これもまたウルトラエボらしいところではある。
帰りは3時間くらい。
休憩は最小限。ほぼトイレ休憩だけ。
花粉症対策の意味でも、今回ばかりは「長く止まらない」が正解だった気がする。
ヘルメットの中は快適。でも唯一の不満は“曇り”
今回、花粉対策としてはかなりうまくいったと思う。
少なくとも、前日の30分敗退とは比べものにならないくらい快適だった。
ヘルメットをかぶっている限りは、花粉をかなりシャットアウトできる。
フルフェイス+マスク+鼻ブロック+スプレーは、春ツーリングでは本当に有効だった。
ただ、一つだけ不満もある。
一般道で渋滞にはまると、どうしてもシールドが曇る。
通気孔を閉めて、マスクまでしているので、これはある意味当然なんだけど、息苦しさもあり、やっぱり少しストレスになる。
走っている時は快適。
止まると曇る。
このあたりは、春の花粉症ツーリングならではの悩みかもしれない。
春は気持ちいい。でも花粉症ライダーには装備がいる
春のツーリングは、本当なら一番気持ちいい季節だと思う。
寒すぎず、暑すぎず、空も明るい。
バイクに乗りたくなる理由がちゃんとある。
でも花粉症持ちにとっては、気合いだけではどうにもならない。
むしろ「春だから走る」ためには、それなりの準備が必要なんだと、今回改めて感じた。
ジェットヘルにサングラス、革ジャンで気持ちよく流す。
本来なら春はそういう季節のはずなのに、花粉症ライダーにとっては、そこにたどり着くまでにもうひと手間いる。

でも、そのひと手間でちゃんと走れるなら、やる価値は十分ある。
今後の春ツーリングは、この装備が基本になりそう
今回の実体験を踏まえると、自分の春ツーリング装備はしばらくこれでいきそう。
- フルフェイス
- 通気孔は全部クローズ
- マスク
- 鼻にアレルシャット
- 顔とヘルメット内にIHADAスプレー
完璧ではない。
でも、少なくとも「30分で帰る」レベルは脱出できた。
春の天気のいい日にバイクに乗れないのは、やっぱりもったいない。
だからこそ、ちゃんと対策して、ちゃんと楽しめる形を作っておきたい。
花粉症持ちのバイク乗りにとって、春は厳しい。
でも、諦めるにはまだ惜しい季節でもある。



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